イベントレポート

最先端ケア習得研修会「ユマニチュード」を市民公開型研修として開催

更新日:2018.07.16

平成30年7月5日(木)16時00分~17時30分

辰野町民会館 ホール

テーマ:「ユマニチュード~最先端の認知症ケアを学ぶ~」

講師:ジネスト・マレスコッティ研究所日本支部代表

          独立行政法人国立病院機構東京医療センター総合内科医長 本田 美和子 氏

 

 

日頃より当会の活動を支えて頂いている地域への感謝、そして地域の介護力が総じて向上し、介護先進地域として、地域住民が末長く、安心して、豊かな生活ができるまちづくりが進むための一助になりたいとの思いから、平成会研修センターでは、法人内で行っている研修の一部を毎年「市民公開型研修」として一般市民に開放して開催しております。

 

7月5日、辰野町民会館にて開催した最先端ケア修得研修では、今、注目の認知症ケア「ユマニチュード」をテーマとし、第一人者の本田美和子先生による講演会が実現しました。

humanitude2.jpg

 

当日は、平日の夕方の時間であるにもかかわらず、医療・福祉に従事する方や学生、家庭介護者等の一般市民の方々403名の来場により会場が埋め尽くされ関心の高さが窺えました。

 

humanitude3.jpg

 

フランス生まれの認知症ケア「ユマニチュード」は、「クローズアップ現代」や「NHKスペシャル」などで放送され、今最も最先端と云われる認知症ケアの技法です。

丁度、現在発売中の文芸春秋7月号でも特集として本田先生が紹介されています。

興味のある方はご覧ください。

 

humanitude1.jpg

 

ユマニチュードとは、「見る」「話す」「触れる」「立つ」のケアを柱とした、知覚・感情・言語による包括的なコミュニケーションに基づいたケア技法であり、「人とは何か」「ケアする人は何か」を問う哲学と、それに基づいた数百を超える実践的なテクニックから成り立っています。誰もが学び、実践できる具体的な技術であり、認知症の方や高齢者だけでなく、ケアを必要とする全ての人に使えるとても汎用性の高いケア技法です。

 

講演では、ユマニチュードとは何か、その理念や哲学について、また、ユマニチュードの導入によってケア困難者の拒否的行動が減少し、それがケアしている人の喜びにつながり介護負担度も軽減することを、実際の映像等を用いて教えていただきました。また、ケアを受ける人とケアをする人の双方が喜びと満足を得ることが大切であり、ユマニチュードはケアを通じた幸せな関係を作るための技術であることを学びました。

 

私たちも、利用者様の人間らしさを尊重し、最期の日までその人らしく尊厳を持って暮らすことができるように、ユマニチュードの技術を学び実践してまいりたいと思います。

 

 

次回予告

西日本豪雨災害より1週間が経ちました。

土砂災害等による建物崩壊、2百名を超える死者と行方不明者、今なお続く捜索活動。いまだライフラインの確保もままならない状況に心が痛みます。

お亡くなりになられた皆様のご冥福を心からお祈りするとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

次回の市民公開型研修は、9月末頃に塩尻市での開催を予定しています。

台風などによる大規模自然災害の発生が心配な季節。

平成会の事業所では、利用者様を守るための防火防災活動として年々その知識・技術の向上が図られています。

次回は、万一の際に備えた災害発生時の救命・応急手当等をテーマに、災害対応能力強化研修を実施の予定です。

日程、会場が決定次第、ホームページ等で広告いたします。

大勢の皆様のご参加をお待ちしております。

関連法人
  • 学校法人 松樹学園
  • 信州介護福祉専門学校
  • 信州リハビリテーション専門学校
  • 医療法人社団 敬仁会