イベントレポート

「ユマニチュード」ケア技法導入のお知らせ

更新日:2020.10.14

知覚・感情・言語による包括的ケア

 

 

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「ユマニチュード」ケア技法導入のお知らせ

 

社会福祉法人 平成会

研 修 セ ン タ ー

 

 

 私たちは、利用者様がたとえどのようなご状態であられても常に尊厳をもち心豊かな老後をお過ごしいただけることを願ってやみません。しかし認知症を患っている方は、ときに行動・心理症状が現れ対応が困難になることもあり、利用者様はもちろんのことケアを行う私たちも体力的にも精神的にも消耗してしまうことは日常珍しくありません。うまく行かない理由は自分の資質や優しさが足りないからではないかと自らを責めるケースもあります。

 

 こうした悩みを抱える人が多いなか、「ユマニチュード」はケアをする人の資質によらず、技術によって状況を改善するケア技法です。高い技術力を備えることは、利用者様の心豊かな生活を支えることに繋がります。

 

 フランスを発祥の地とし先進的なケア技法として注目される「ユマニチュード」はイヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティという2人のフランス人が考案したケア技法で、世界各地の介護や医療の現場で実践されています。国内では2011年に単身フランスへ渡り「ユマニチュード」を体得した国立病院機構東京医療センターの本田美和子氏が第一人者として知られ、2014年に日本で初めての研修が行われるとメディアを通じ大きな反響を呼びました。相手の尊厳を保ちながらケアを行うためのコミュニケーション技法や哲学は全国各地で急速に認知が進んでおり、昨年7月には「ユマニチュード学会」が設立されいよいよ国内での本格的な技術普及に向け動き出しました。

 

 当法人は、2018年(平成30年)7月に「最先端ケア研修」として本田美和子氏を招聘し講演会(辰野町)を開催しましたが以降、基本研修(塩尻市)、実践者研修(松本市)を開催し法人内における「ユマニチュード」ケア技法の導入に向けた準備を進めてきました。

 

 本年10月からは、法人の特別養護老人ホームや介護老人保健施設等の6施設の全職員を対象とした「ユマニチュード実践者育成4日間研修」が始まります。この研修は「ユマニチュード公認インストラクター」をそれぞれの事業所に迎え、実際の介護現場で直接的な技術指導を受ける実践的な研修で、「ユマニチュード技法」の技術統一化に向けた一歩となります。

 

  認知症ケアの充実は地域の課題でもあります。

 

 利用者様が自身に常に誇りを持たれ、私たち職員もケアスタッフとしての自信と誇りを実感し、お互いを尊重し認め合う良好な関係性を築くと共に、地域において高い技術を備えた法人として利用者とその家族の力になれますよう励んでまいります。

 

 

 

※HUMANITUDEおよびユマニチュードの名称およびそのロゴは、 日本およびその他の国における仏国SAS Humanitude社の商標または登録商標です。

 

関連法人
  • 学校法人 松樹学園
  • 信州介護福祉専門学校
  • 信州リハビリテーション専門学校
  • 医療法人社団 敬仁会