イベントレポート

KTSM第99回実技セミナーin長野を開催しました

更新日:2021.11.02

            KTSM第99回実技セミナーin長野を開催

 

               日時:令和3年10月24日(日)9時00分~15時30分

               会場:テクノプラザおかや 大研修室

               講師:NPO法人 口から食べる幸せを守る会 理事長 小山珠美 氏

                  アドバイザー(KTSM実技認定インストラクター)2名

 

 

 爽やかな秋晴れのもと、NPO法人口から食べる幸せを守る会(理事長:小山珠美氏)の共催による「KTSM第99回実技セミナーin長野」がテクノプラザおかやにて開催されました。新型コロナウイルス感染症の流行のため昨年は中止となったため2年ぶりのセミナーとなります。コロナウイルス感染防止のため3密を回避することから入場は30名に限定し、入場できない参加者は岡谷、諏訪、辰野などの会場とオンラインで結ぶハイブリッド研修として多くの職員が参加しました。

 

 午前の講義では、チャートを用いて要介護の状態にあわせた食事介助のポイント解説と、参加した職員同士がペアで食事介助を行うハンズオン演習を行い、オンラインでの研修受講者もそれぞれの事業所に設置したスクリーンを前に演習に参加しました。

 

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 午後は6つのグループに分かれ、リクライニング車椅子(45度・60度)、スタンダード車椅子・椅子での食事介助技術や認知機能低下者などの困難症例への対応についても学びを深めました。

 

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 介護保険制度の発足により「措置」から「契約」へと移行が進み、発足当時は「これからは利用者が施設を選ぶ時代になる」がキャッチフレーズ的に唱えられたこともありました。社会構造の変化と併せ制度が浸透し、この間、障がい者や認知症への見方・捉え方も大きく変化してきました。そして要介護高齢者の尊厳についての理解の深まりや、意思決定という点でも「措置」の時代と比べ格段の進化がありましたが、その一方で制度発足から20年が経つ今なお施設に入所される利用者様が自分の意思で施設を選択しているとは必ずしもいえない現実があります。ましてや施設の利用者様は自身の食事のサポートをしてもらう食事介助者を選択することもできません。

 ご縁あって入所いただいた利用者様、目の前の利用者様が、正しい介護技術をもって安全安心に豊かな「食」を感じていただくことは、利用者自身の努力によるものでなく介助者に託されることになります。

 今回学んだ介護技術を法人の全事業所全職員が共有し、利用者様の豊かな「食」の時間を応援できるよう実践に努めていきます。

 

 

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