もっと介護のプロになる

平成会研修センターは、“もっと介護のプロになる”をミッションに、法人内の介護サービス力の向上のため、スタッフの基礎技術と先端技術の習得を支援しています。また、介護の専門技術を必要としている方が地域にも多くいらっしゃることから、介護の最新事情をテーマにした「市民公開講座」の開催や、一般向け各種介護研修会を実施しています。
平成会研修センターは、平成会理念「共に歩む」の実践を支えるため、法人内にとどまらず地域全体の福祉向上に貢献してまいります。

01

心と体の「高度ケア」を
平成会の「標準ケア」にするために

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介護の現場に幸せな変革
「ユマニチュード」のメソッドと哲学を学ぶ

フランスで生まれ、40年以上の実績を持つ認知症ケアメソッド「ユマニチュード」は、学びやすく効果が高いとして注目を集めています。平成会は、「私はあなたを大切に思っています」というメッセージを発信し続ける大切さを教えるユマニチュードのメソッドと哲学に共感し、各施設で研修を重ねながら、法人の標準ケアとして導入を進めています。

2

正確な分析に基づいた
座りの改善が活力を生む「シーティング技術」

車椅子やベッド上で見られる座り方の乱れの原因を把握して取り除くことはとても重要です。視覚的に数値分析できる体圧測定器を使って、体圧情報をスタッフで共有。車椅子やクッションの選択を変えるなどして「座る姿勢」の改善を図るシーティング技術の導入は、痛みのない座り姿勢を保ち、利用者様の快適な生活を支援することにつながります。

3

口から食べる幸せの追求
「食事介助の先端技術」の習得

摂食嚥下に課題があり、口から食事を取ることが難しくなる要介護高齢者が増え、よりよい食事ケア技術の習得は必要不可欠です。外部講師の協力により、声のかけ方や座り方、食器の扱い方などから始まり、高機能スプーンの使用など科学的根拠に裏付けされた最先端の食事介助技術の研修を行い、「食」のサポートの質向上に取り組んでいます。

02

研修センターで
介護のプロへステップアップ

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平成会新人研修

新年度の新入職員は、4月の入社式翌日からオリエンテーションに参加。座学から実技研修まで、講師である先輩職員から6日間しっかりと基礎を学びます。また、中途採用の職員についても、新規採用者研修として定期的に研修を行っています。

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自由参加型研修

「介護についてもっと知りたい」という気持ちに応えるため、参加したい人が興味のある内容に自由に参加できる研修会を通年で行っています。

3

働きながら福祉の資格取得を目指す

A. 介護職員初任者研修

介護の入門資格といえる「介護職員初任者研修」は、実務経験を問わず誰でも受講できます。平成会では、実際の現場で介護や看護に従事している職員が講師となり、介護を学ぶための環境がすべて整った充実の体制で支援。長野県介護職員初任者研修カリキュラムに基づいて、基本的な知識が習得できるよう、適切な指導を行っています。講義・演習(118時間)、実習(施設・訪問介護合同で計12時間)ののち、修了認定試験に臨みます。

B. 喀痰(かくたん)吸引等研修

たんの吸引及び経管栄養は医行為に当たりますが、平成24年から、一定の研修を受けた介護職員でも行えるようになりました。平成会では平成25年より、長野県登録研修機関として、新しく制度化された喀痰吸引等研修を実施しており、これまでに多くの修了者を地域に送り出しています。講義はもちろん、シミュレーターや現場で実際に使う機材での演習、施設での実地研修を経験することで、「たんの吸引」「経管栄養」の知識・技術が確実に身につきます。

C. 実務者研修

業務の範囲を広げるのに必要な研修となり、基礎研修の修了者など、段階別の受講が可能です。福祉に関する国家資格の一つ、「介護福祉士」資格の受験のためには、3年以上の実務経験と、450時間の実務者研修の受講が必須となります。

AとBは一般向けの研修を実施しています(年2回)

03

地域の皆様へ
福祉・介護の学びを発信

「市民開放講座」の開催

地域では多くの方が介護に悩みを持ち、専門の技術を必要としています。日々進化する介護技術を実践する専門職として、一般向けの講座を開いています。福祉や社会課題に関わるテーマでお話しする市民講座や、悩み相談・技術指導などで家庭介護者を支援する「介護塾」といった取り組みを通じて、平成会の人的資源を地域に還元しながら、家庭や地域のニーズをつかむ貴重な機会としています。