更新日:2013.07.25
東日本大震災復興支援の取り組みより
今月1日より、施設の介護職員が福島県双葉郡広野町にある特別養護老人ホームへ介護の応援に行っています。
今年3月、長野県を通じ、厚生労働省と福島県社会福祉協議会から、震災の影響で介護人材が不足する、介護福祉施設への応援派遣を要請する通知がありました。
職員から志望者を募り、申し出のあった職員が7月から順次1ヶ月交代で現地施設に勤務、期間中は福島県社会福祉協議会で手配下さったアパートに滞在しています。
「さわらび」ではこれまで、被災要介護者の緊急入所の受入れや、震災発生後の避難所へ介護職員を派遣するなどの活動を行い、現地派遣は今回が4人目となります。
被災地が介護人材の応援を求めるなかで、そのお手伝いができるのは、同じ介護施設を運営する「私たちだからこそできること 」であり、その冥利に尽きるかぎりです。
長期間となる福島への応援活動を自ら決意した職員の気持ちは誇らしいですし、頑張ってほしいと思います。
「人のため・・・」 この気持ちは介護の原点でもあります。
「社会のため・・・」 社会貢献は社会福祉法人としての使命でもあると思います。
震災から2年半の歳月が経ちますが、私たちは介護の職を担うプロフェッショナルとして、
社会のため、地域のため、そしてご縁あった全ての方へ・・・
細くとも長く、私たちにできる活動を続けていきたいと思っています。
被災地の応援に行く3人 (写真提供 長野日報社)
こころの温まるできごと・・・
今年1月にお亡くなりになられたご入所者様の妹様とそのご主人様が、亡くなられ半年以上が過ぎた今でも、時々施設を訪ねて下さります。
お姉さまであったご利用者様は重い認知症を患いながら、亡くなられるまでの9年間をさわらびにて過ごされていました。
週末になると決まって、妹様はご主人様の運転する車で、お姉さまがお好きな「焼きおにぎり」をこしらえては面会に来られていました。
姉妹で素敵なお時間を過ごされていたことと思います。
いつか訪れるとはいえ、お姉さまの「死」には相当なショックを受けられたように思います。
「(認知症のため) 機嫌の悪そうな時もありましたが、それでもお姉さんに会いに来れるのは、私にとって張り合いでした。毎週来ることが当たり前になっていたので・・・。」
「ここに来れば姉が居るような気もして・・・亡くなってもう施設に来れなくなると思うと寂しいのです」
そう言って 「職員の皆さんが喜んでくださるのであれば・・・」と木目込みのアクセサリーをご自宅で作られては、数がまとまる度に施設に持ってきてくださいます。
細かな作業、ひとつ仕上げるにも大変なお時間がかかることと思います。
足を引きずるようにやっとで歩かれる妹様は83歳。
また、運転して来られる優しいご主人様も同い年とのこと。
ご利用者様はもちろんのこと、ご家族様とも、これまたご縁で結ばれていると思わずにはいられません。
妹様の元気なご様子を見れなくなると私たち職員も寂しくなります。
手の込んだ素敵なアクセサリーも百個を超えました。
唯々頂くだけですが
遠慮せずにお待ちしております・・・。
「花 は 咲 く」
さて、先日行なわれました夕涼み花火大会は、雨の心配もなく晴天に恵まれました。
さわらびでは、日常のなかでも「夏」を実感いただける催しや食の準備も行っていきたいと思っています。
また、8月24日(土) には恒例のさわらび夏祭りを開催の予定です。
昨年に引き続き復興チャリティーイベントとして行われる夏祭り・・・。
今年のテーマは 「花は咲く」
当日、大勢の皆様のお越しを心よりお待ちしております。