「ユマニチュード」とは?

 先進的なケア技法として注目される「ユマニチュード」は、イヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティという体育学の専門家である二人が考案しました。病院や施設、家庭などケアの現場に赴いて自ら経験し、試行錯誤を繰り返して学び、生み出された技法です。
 健康の問題や年齢の影響でさまざまな機能が低下した人が、日々の生活を他人に頼らなければいけない状況になっても、最期の日まで尊厳を保って暮らし、人間らしくあり続けることを支えるのがケアの役割です。そのために、ケアを行う人は常に「私はあなたのことを大切に思っています」というメッセージを出し続けることが重要です。そのメッセージを相手が理解できるように伝えるための400を超える具体的な技術と、その技術を使う時に必要な考え方(ケアの哲学)で成り立っているのがユマニチュードです。