食事介助の先端技術

口から食べる幸せを最後まで

要介護の方の誤嚥性肺炎を恐れすぎてしまう状況がある中で、“口から食べること”の大切さをもっと多くの人に理解してもらい、ご本人の食べたい気持ちをかなえることを目標に、安全・安楽・自立を目指す食事介助の最先端ケアを専門家から学んでいます。

KTSM実技セミナー

KTSMとは「口から食べる幸せを守る会」の略称。「口から食べて幸せに暮らせる優しい社会」のための普及啓発と人材育成に努めるNPO法人 口から食べる幸せを守る会®と平成会との共催で、毎年1回、KTSM実技セミナーを開いています。食べるリハビリの専門家である小山珠美先生(NPO法人口から食べる幸せを守る会® 理事長)による研修では、食事介助の基礎から応用スキルまでを、講義やハンズオン演習で学びます。

セミナーの概要

  1. 食事介助の対象者を多面的に評価する「KTバランスチャート」を使い、アプローチの展開を講師から教わります

  2. 食べ物を飲み込む時の筋肉の状態を、自分で触って確かめます。また、食形態の違いによるかみ方・飲み込み方の違いも学びます

  3. グループ実技では、楽に食べられる姿勢を最初につくることや、食事に集中してもらう方法などを、アドバイスを受けながら演習。実際に困難がある利用者様の食事の様子を再現して、対応を一つずつ確認するなど、現場で生かせるよう学んでいます